食べたい、けど痩せたい
過食症の私の趣味はダイエット
痩せることが生きがいみたいになってしまっていた頃は、ありとあらゆるダイエットを試してみました。
世間にあまねく流行しているダイエットは、必ずといっていいほど試していたと思います。
ダイエットの口コミ情報なども熱心に調べていました。
ゆでたまごばかり食べ続けるダイエットや、ローカロリーのこんにゃくばかり食べ続けるダイエットなど、いわゆる単品ダイエットといわれるダイエットは、片っ端から試してみたと思います。
ダイエットの方法は正しいダイエットからそうとうマユツバもののダイエットまで、数え切れないほどありました。
完全にダイエットが趣味になっていましたね。
どのダイエットがもっとも短期間で痩せることができたかきちんとノートにつけていたくらいですから。
ある日、猛烈な食欲に襲われる
でもまあ、今思えばダイエットを趣味にして楽しんでいられるうちはまだ幸せだったと思います。
あまり無理なダイエットを続けていて食べたいものも食べずに我慢し続けていたのがよくなかったのかもしれません。
あるとき突然たとえようもないほど、猛烈な食欲に襲われてしまったのです。
たしかテレビで、お弁当のコマーシャルを見た時だったと記憶しています。
見るからにおいしそうなお弁当でした。
「ああ、食べたい。あんなおいしそうなお弁当を思いっきり食べてみたい」
「でも無理、絶対無理、あんな高カロリーなの食べられるわけないし」
「でも食べたい。すっごく食べたい」
「無理、無理、もっと痩せないといけないんじゃん」
心の中で、そのような葛藤を繰り返していたのです。
もうこの方法しかない
ある時のことです。
どうしても、どうしても、どうしても、怒涛のように押し寄せてくる食欲を抑えることができなくなってしまったのです。
自分の気持ちにストップがかけられないのです。自分でも恐ろしくなりました。
なんで、あなたは、そこまで我慢しなくちゃいけないの?
別にいいでしょ、食べたいものをたべればいいじゃん、
思い切って食べなよ、心行くまで食べればいいじゃん、食べろ、食べろ、食べろ
なんだか、そんな声がどこからか聞こえてきたような気さえしました。
結局、むさぼるように食べてしまいました。
何をどのように食べたのか、どうしても思い出せません。
とにかく堰を切ったように食べ続けたことだけは覚えています。
そして食べ終えた後、言いようのない恐怖に襲われて気づくと、吐いていました。