普通の食事がわからない
過食症の代表的な症状「歯止めのきかない食欲」
この頃の私は、食べたいという欲求に歯止めが利かなくなってしまっていました。
その頃は、もうすっかり吐くことに慣れっこになってしまっていましたし。
吐き方のコツも覚えて、いつでもどこでも、すんなり吐けるようになっていたのでした。
すんなりといいましても、吐くという行為そのものは非常に辛くて苦しいものでしたが。
でもその辛さや苦しさは、過食によって太ることへの恐怖に比べれば、たいしたことありませんでした。
食べるだけ食べてもまた吐けば大丈夫、といったような考えがどこかにあったのだと思います。
そんな考えを持ってしまっていたから、「食べたい」という気持ちにどうしてもストップがかけられなくなっていたのだと思います。
めちゃくちゃな食生活
とにかく、あの頃の私の食生活は本当にもうめちゃくちゃでした。
例えば、ゼロカロリーのダイエットコーラとかノンカロリーのガムとか食べても何の栄養にもならない、およそ食事とは言いがたい食事をとるか、ポテトチップやフライドチキン、ケーキやおにぎり、菓子パン十数個、お弁当など、信じられないくらいの量の食事を一度に食べまくっては、吐く。このどちらかでしたね。
過食症はこのどちらかが波のように押し寄せてくるというパターンが一般的にも多いようです。
食事に対する感覚がすっかり麻痺してしまって、 普通に当たり前に食べるということがいったいどういうことだったか、思い出せなくなってしまたのです。
いったい何をどれだけ食べれば普通の食事になるのか?
適量も全然把握できなくなっていました。
普通の食事
今思えば、「普通の食事」に対する恐怖感のようなものをどこかに持っていたのかもしれないという気がします。
普通の食事=普通の人がしている食事=絶対に痩せられない食事
というような図式が私の頭で成り立ってしまっていたのかもしれません。
周りの人と同じような食事をしていたのでは、とてもじゃないけれど、この痩せた身体を維持できない、といったような感覚でしょうか?
ですから、ほぼ無意識に「普通の食事」を拒絶してしまっていたんだと思います。
それにどうせ吐くなら、普通に食べるよりはできる限りたくさん食べたい物を食べたいだけ食べてから吐きたいといった気持ちがあったようにも思います。
そして気づいた時には、普通の食事そのものがわからなくなってしまっていたのです。